デジタルツイン不動産で変わる!不動産価値

不動産の資産価値とは、不動産を財産として評価した際の価額です。これまでは土地の価値と建物の価値の2つの要素から成り立ってきましたが、近年は「デジタルツイン」という新たな要素が誕生。従来はリフォームやリノベーションを行ったり、周辺環境の変化による立地条件の向上を待ったり、価値を上げるために非常に手間も時間も要していましたが、その状況が一変!デジタルツイン不動産によって、一気に不動産価値を押し上げる時代がやってきました。この流れに乗り遅れないよう、デジタルツイン不動産の概要をしっかりチェックしておきましょう。

CONTENTS

  1. そもそもデジタルツインとは?
  2. デジタルツインとメタバースの違い
  3. デジタルツインのみでは不動産価値は上がらない
  4. ブロックチェーンによるリンクで価値を押し上げる
  5. まとめ

そもそもデジタルツインとは?

デジタルツインとは、リアルタイムで収集したデータを用いて、現実空間にある設備や環境を仮想空間上で忠実に再現する技術のこと。単なる「シミュレーション」との大きな違いは、現実空間に何か変化が起こった際に、仮想空間でも同時に同じ変化が起こるという点です。

これまでは主に製造業を中心に活用されてきた技術ですが、最近では質感など細部にこだわった精緻な再現ができることから不動産業界でも注目。デジタルツイン+VRを使用した内見など、身近なサービスにも利用されています。また2020年には、国土交通省が都市デジタルツインの社会実装を進めるプロジェクトを立ち上げたことでも話題となりました。

デジタルツインとメタバースの違い

現実空間と仮想空間を組み合わせたサービスには、「メタバース」と呼ばれるものもあり、デジタルツインとの違いがよくわからない人も多いのではないでしょうか。

デジタルツインとメタバースの大きな違いは、メタバースはあくまで仮想空間であり、必ずしも現実空間とリンクした世界である必要はないという点。ゲームや映画などの舞台となる、現実では存在しないような世界もメタバースにはあり得るということです。

一方、デジタルツインは現実空間とのリンクが前提なので、現実世界からかけ離れた空間にはなり得ないのが大きな特徴。現実に存在しないものは仮想空間にももちろん存在しません。

また、仮想空間を作る目的が違う点も重要です。メタバースは主に、人とコミュニケーションを取るために使われます。一方、デジタルツインは現実ではできない高度なシミュレーションをするために使われるものです。とはいえメタバースとデジタルツインは全く別物ではなく、仮想世界を形成するメタバースの中に、現実世界を再現したデジタルツインがあると考えれば大丈夫。デジタルツインはメタバースの一部を構成する要素となっています。

デジタルツインのみでは不動産価値は上がらない

現状の仮想世界においては、商標権や著作権といった「知的財産権」に含まれる権利部分を除けば、どんな建物を建てても権利侵害になることはありません。他人の所有不動産を勝手に作ることもできれば、同じ物件を何個も仮想空間に建てることも可能。欲しいものが自分で作れる世界なので、単にデジタルツインで仮想空間で建物を所有しても、不動産的な価値は皆無と言ってもいい状況です。

つまり、仮想空間で不動産価値を上げるために必要なのは、他者が真似できない「本物」であることを証明する必要があるのです。

ブロックチェーンによるリンクで価値を押し上げる

そんな有象無象が蔓延る仮想空間で「唯一無二」を証明するもの。それが、ブロックチェーンを活用した不動産登記。これにより、現実空間の不動産と仮想空間の不動産が確実に紐づき、唯一の所有者である証明が可能になります。

ただ現実を真似ただけの「SHIBUYA109」と、現実世界の不動産登記も備えるオフィシャルの「SHIBUYA109」とでは、仮想空間という場においてもどちらが集客率が高いかは明白。誰にも真似できない本物だからこそ、仮想空間でも価値ある存在と成り得るわけです。

仮想空間での価値が上がれば、それとリンクする現実世界の不動産の価値が上がるのも必然。単なるデジタルツインではなく、ブロックチェーン+デジタルツインという条件を成し遂げた「デジタルツイン不動産」こそが、新たな不動産価値を生み出す要素となります。

まとめ

所有する不動産を「デジタルツイン不動産」にすることで、余計な労力や時間をかけずに資産価値が向上。実に魅力的なストーリーですが、ブロックチェーンの部分も含め、お客様の要望に確実に応えられる不動産会社は限られてきます。

PRESIでは、デジタルツインが大きな話題となる前からブロックチェーンを活用した業務を行って参りました。これまで培ってきた経験とノウハウ、数々の実績をもって皆様の資産価値の向上に邁進します。